女子卓球イロレーティング・全日本選手権2020世界最速予想・伊藤選手は国内に敵なし

女子卓球イロレーティングです。

囲碁将棋などで使われる「イロレーティング」という、個人の強さを表す数値を、女子卓球に応用しています。ITTFのstatsに登録されている2018年以降の試合結果の中から、上位ランキング同士の全5735試合をもとに、レーティングを算出します。イロレーティングは、ITTFランキングでは測れない「実力」を表します。このイロレーティングをもとに、トーナメントドローにあわせて、モンテカルロ法というシミュレーションを行うことで、高精度の勝敗予想を提供しています。その精度は、実績で約85%を誇ります。

2020年1月13日から開催される全日本選手権は、すでにドローが発表されています。そのため、イロレーティングを用いた勝敗予想が可能になります。

なお、予想可能対象者は、12月世界ランキング上位300人までに入る選手となっています。出澤選手はランク299位ですが、ITTFのランキング表だと同点299位が複数名いるため上位301人目となっており、ぎりぎり対象外となっています。

こちらが、全日本選手権の優勝オッズ予想です。

名前	レーティング	優勝確率	オッズ
伊藤美誠	1948	51%	2.0
石川佳純	1754	12%	8.6
早田ひな	1780	9%	11.0
加藤美優	1724	4%	23.5
佐藤瞳	1706	4%	25.7
橋本帆乃香	1685	4%	26.7
平野美宇	1715	4%	28.5
木原美悠	1710	3%	29.2
芝田沙季	1639	3%	35.7
長崎美柚	1679	3%	38.5
安藤みなみ	1646	2%	50.7
森さくら	1550	1%	194.2
小塩遥菜	1585	0%	251.9
相馬夢乃	1580	0%	270.3
徳永美子	1518	0%	285.7
成本綾海	1588	0%	298.5
大藤沙月	1548	0%	680.3
木村光歩	1493	0%	787.4
塩見真希	1523	0%	813.0
松平志穂	1533	0%	943.4
赤江夏星	1412	0%	3225.8

必ずしもレーティング通りのオッズになっているわけではないことが、わかると思います。これはドローの影響であり、強い人と近いドローになっている人は、優勝確率が上がりにくくなっています。

伊藤選手の優勝確率が、なんと51%と、ものすごいことになっています。これだけのメンバーがいて、優勝確率が半分を越すというのは、文字通り国内に敵なしですね。

東京オリンピックレースの影響で調子を落としていた平野選手が、イロレーティングを下げており評価は悪くなっています。しかし、ジャパントップ12で復調の兆しですので、全日本選手権でも活躍しそうです。